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猫の診療

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猫の診療

猫愛にあふれたスタッフが猫ちゃんの診察にあたります。

近年猫の飼育頭数は犬を超えたと言われています。必然的に動物病院を訪れる猫の数も増加しています。
一般的な動物病院における犬と猫の診察数の割合は8:2くらいと言われていますが、当院の特徴としては、6:4もしくは5.5:4.5くらいの比率で、猫の診療が多いことです。
自宅で猫を飼っている猫好きのスタッフも多く、獣医師も看護師も猫の扱いに気を配っています。
“今まで通っていた動物病院では興奮して手をつけられなかったのにここでは何故かおとなしい!”と飼い主様によく言われます。
“猫は小さな犬ではない!”猫は扱いが大事なのです。

 

猫の主な病気

慢性心不全 高齢の猫では一番多い病気です。水量が増えて痩せてきたら要注意です。
下部泌尿器症候群
(尿石症、膀胱炎、尿道閉塞)
若い猫に多く、頻尿が特徴です。
雄猫が尿道閉塞になると、短時間で急性腎不全に陥る為、注意が必要です。
避妊、去勢後の肥満 ホルモンの関係で基礎代謝が低下し、太りやすくなります。
術後の食餌管理が重要です。
水腎症 最近増えている泌尿器の病気です。
尿管が結石などにより閉塞、又は狭窄する病気で、軽度の痛みから急性腎不全までいろいろな症状がおこります。
お薬で治療
しますが、重篤な場合手術が必要となります。
糖尿病 高齢の太った雄猫に多い病気です。
食欲、元気があっても急に飲水量が増えたら、早目に受診して下さい。
歯周病 高齢の猫に多いですが、若い猫でも重度の歯周病を患うことがあります。
口臭がきつくなったり、食餌が食べにくそうにしていたら、受診してください。 
甲状腺機能亢進症 10歳を超えた猫によくある病気です。
この病気も食欲、元気はありますが嘔吐や下痢が増えて痩せてきます。
血液検査で簡単に診断できますので、気になる様子があれば受診してください。
上部気道感染症
(猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気

管炎)
いわゆる”猫風邪”です。
猫に眼ヤニやくしゃみ、鼻水など症状があれば早目に受診してください。
最近は比較的少なくなりましたが、こじらせると死に至ることもあります。
ワクチンである程度予防できます。
猫免疫不全ウイルス感染症
(猫エイズウイルス感染症)
ウイルスに感染していても、感染があるかどうかは検査で簡単に調べることができます。
 ”キャリアー”の間は無症状な為、一見すると健康な猫と変わりませんが、”猫エイズ”を発症すると、治療が困難です。

飼い主様へのお願い

猫達はかつて家の中も外も自由に出入りしていました。ですが、現在の猫はかつてのように外の世界を知りません。動物病院にくると、いきなり外の世界に連れ出されたことでとても緊張します。そのため、普段おとなしい子も攻撃的にになったり暴れたりすることがあります。
以下のようにしてもらうことで、猫に大きなストレスをかけないようにすることができます。

 

  1. 出し入れのしやすいキャリーで連れてくる。(緊張している猫ちゃんは踏んばってキャリーから出ることを拒否します。上が開くキャリーがおすすめです。)
  2. 本人もしくは家族の匂いがついているタオルなどをキャリーの中に入れてくる。(匂いで猫は安心します。)
  3. 洗濯ネットに入れてくる。(洗濯ネットの囲われた感覚は意外に猫ちゃんの気持ちを落ち着けてくれます。万一暴れた時にも飛び出したり、周囲の人がケガをすることを防げます。)
  4. 犬が苦手な猫は待合室でも出来るだけ犬から離れて待っていただく。
  5. 診察室に入ってもいきなりキャリーから出さない。(猫の様子をよく見てから、実際の診察に入ります。すごく緊張している時は無理に触らない方がよいことがあります。)
  6. 大きな声や音を出さない。(猫は音に敏感です。)