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マダニが媒介する人畜共通感染症【SFTS】に関して

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2025.10.16

外から猫を保護された方・外に出る猫を飼われている方へ

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の感染報告が増えています。
現在、外に出る猫(外猫)や野良猫の間で SFTS(重症熱性血小板減少症候群) の感染報告が相次いでいます。
外に出る猫ちゃんの診察をご希望の方は、来院される前に必ずお電話でご相談ください。

 

【SFTSとは?】
SFTSは、マダニを介して人や動物に感染するウイルス感染症です。
感染した動物の体液(唾液・血液など)から人への二次感染が起こることもあります。感染した場合の致死率は以下のように報告されています。

猫:約60〜70%
犬:約10〜40%
人:約10〜30%(特に高齢者で重症化しやすい)

 

現時点では特効薬や確立した治療法はありません。そのため、「感染しないように予防すること」が最も重要です。


【飼い主の皆さまへのお願い】
① 猫は外に出さないでください(完全室内飼育)
  外に出ることで、マダニやSFTSの感染リスクが大幅に上昇します。
  完全室内飼育を徹底しましょう。

② マダニ予防を行いましょう(犬も含め)
  月1回のマダニ予防薬の使用が基本です。
  マダニが付着したまま来院されると、院内の他の動物・スタッフ・飼い主様自身に感染リスクが生じます。

③ 体調の悪い猫には素手で触らないでください
  発熱・元気消失・食欲不振などの症状がある猫には、
※素手で触れたり排泄物・唾液に触れたりしないよう注意してください。

 

【当院からのお願い】
・外に出る猫ちゃんの体調がすぐれない場合は、来院前に必ずお電話ください。

・野良猫・保護猫の診察をご希望の場合も、事前にご連絡をお願いいたします。

・SFTSの可能性がある場合は、感染防御体制(防護服・隔離など)を整えて診察いたします。

※事前のご相談がないままご来院された場合、
  他の動物や人への感染リスクを防ぐため、診察をお断りする場合がございます。
  安全な診察のために、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

【参考】

厚生労働省:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html

国立感染症研究所:SFTSとは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/sa/sfts.html